■ ANON・M2(アノン・エム2) 技術情報
特長
安全装置
■安全封板
NTG ミニガスカートリッジは完全密封構造で各種の高圧ガスが充填されています。
もし誤って焼却炉などの中に投入したり、過熱状態になると、安全装置の「安全封板」が確実に作動し、
ガスを少量つ放出させ、破裂や飛翔などによる事故を未然に防ぎます(可燃性ガスを除く)。
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加熱などによりミニガスカートリッジの内圧が上昇すると、 |
炭酸ガス(CO2)
■炭酸ガス
炭酸ガスは大気中に0,04%弱存在し、無色で弱い刺激性臭気があり、水に溶け込むと
酸味を有する安全で無害な特長をもっています。
法的にも炭酸ガスは、厚生省による確固「食品添加物」並びに「医薬品」としての製造許可を受け、
生産販売しているものであり、工業用もあります。
環境にも人体にもやさしい消火具
■ANON・M2 CO2ボンベ 60g入約30リットルの影響について
室内の酸素条件:
労働安全衛生法酸素欠乏防止規則では、O2(酸素)が18%以下になってはいけない、という決まりがあります。
この条件になる場合、
x = 室内の空気とした場合、空気内O2(酸素)を21%とすると、
上記の計算式で導き出せるように、室内でANON・M2を室内で使用しても、
炭酸ガスによって人体に害を与えるような事はありません。
現在問題とされているフロン(CFC)等はオゾン層破壊の問題で全廃、代替フロン(HCF-134a)等も
地球温暖化係数が高く問題があり、 揮発性ガスは揮発性有機化合物排出規制(VOC規制)で問題があります。
炭酸ガスは、これらの問題が一切なく、ビールや医薬品など我々の生活に密着、
植物にとっては欠くことのできないものであり、厚生省の認めた将来的に安全でクリーンなガスといえます。
ANON・M2のガスカートリッジ
ANON・M2に使用されているガスカートリッジは、内容量100ml(100cc)以下の深絞り容器 (高圧ガス取締法適用除外及び販売許可不要(容積5立法メートル))に高圧ガスを充填し、 安全封板を溶接またはカシメにしたもので、 日本消防検定協会安全鑑定合格のボンベを使用しています。 また 、エアゾール式(缶タイプ)に比べて、外気温度が高温になっても 破裂するような危険性が無いため、安心してご使用いただけます。 |
消火の様子(ムービー)
↑ANON・M2を使用して消火実験をした動画です。
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おわりに(火災の現状)
発火事故の原因は、時代に伴い変化しています。
現在私たちが一般生活する中で、数多くの家電製品が身の回りに普及しています。
家庭内でもオフィス同様、パソコンやFAXなどのOA機器が数多く使われるようになってきました。
しかし、それらの家電製品が普及する一方で、思わぬ原因での火災が増加傾向にあります。
それは、電気製品の電源コードやプラグから出火する火災『電気器具火災』といわれるものです。
ANON・M2(二酸化炭素消火器)は、それらの元火を簡単に、すばやく取り除く新しい消火具です。
下記の表は、他の消火具との適応性を表したものです。
電気火災適応消火具 参考:消防庁特性表 |
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消火剤別 | 消火器種別 | 電気火災(電線被類通電中) |
水系消火器 | 水消火器(棒状) | × |
強化液消火器(霧状) | ○ |
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強化液(中性)消火器 | ○ |
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科学泡消火器 | x |
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機械泡消火器 | x |
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ガス系消火器 | 二酸化炭素消火器 | ◎ |
ハロン消火器 | ○ |
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粉末系消火器 | BC粉末消火器 | ○ |
ABC粉末消火器 | ○ |
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※表中記号: ◎ 最適応 ○ 適応 × 不適応 |
■二酸化炭素消火器とハロン消火器の違い
ハロンは人体安全性に優れ、消火性能も優れていますが、
大量に大気中に放出するとオゾン層を破壊する物質です。
ハロンは現在、国際的な合意のもとに回収・再利用等の徹底した在庫管理が行われております。
※ 平成6年1月1日以降、クリティカルユース(自走式駐車場、通信機器室、美術品展示室等)
への使用は引き続き設置が認められています。
■電気器具火災
【トラッキング現象】
電源プラグをコンセントに差し込んだままにしておくと、隙間にホコリがたまりやすくなります。
ホコリが空気中の水分を吸収すると電流が流れ、発火しやすくなる現象を「トラッキング現象』といいます。
【短絡】
ベッドや机の脚などの下敷きになった電気コードが損傷すると、ショートして出火することがあります。
プラグを入れたままの状態であれば、電化製品のスイッチを入れていなくても起こり得ます。
電気器具火災の中でも、トラッキング火災の件数の割合は少しずつ増加傾向にあります。
近年、老朽化した消火器や安価な簡易エアゾール式消火器の破裂事故が起きていますが、
ANON・M2には、その危険性がありません。
火災事故に備え、こちら(総務省消防庁)のページもご参照頂く事をお奨めいたします。
また、万が一、ご家庭で上記の火災が発生してしまった場合や自動車火災に備え、ANON・M2をご用意
頂きます事をお奨めいたします。